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　元々は競合するお互いの立場だったんですが、同じ客先の仕事を補完しあうところから少しづつ取引が始まり、近年は装置の開発・製作をお願いするようになってきたんですね。

　プレス機の自動ワーク搬入搬出装置の開発から、真空ラミネーターやホットプレス機・検査治具の製造、その他のいろいろとお願いしてますね。
　できるだけ、受け入れられる仕事の依頼は受けたいのが私の基本姿勢なんですが、社内的に難しいときには補完しながら客先の要望に応えたいという点では、高野精器との付き合いは大事は要素になってますね。
　一度断ると、その後も他社へ流れやすいので、そんなときに補完していただけるのが大助かりですね。

　当社も東南アジアにはかなり進出しているのですが、国内とはかなり対応が違いますね。
　向こうでも近年、装置の開発・製作を現地企業や日系企業がしていますが、耐久性やアフターサービスの迅速対応という点では、やはり信頼性がまだ薄いですね。

　仕様要望を満たす事が装置屋の責務ではあるけれど、紙の仕様書に書かれていないところを汲み取ることができるのはやはり、日本ならではと感じています。
　また、現地では生産装置に不慣れな方が扱うのが多いですから安全性は当たり前だし、操作が簡単ということが重要視されますね。
　まだ、そのあたりは向こうでは「当たり前」という意識も希薄です。
　納入後のアフターサービスの迅速性・対応能力は日本以上に重要視されるわけですね。
　その点は当初から高野精器は良くやってくれてますよ。

　当社からの要望といえば、最近、高野精器も持ち前の能力で仕事がかなり入っているかと思いますがもう少しレスポンスを早めにしていきましょうね。「お客様」「当社」「高野精器」の3社でいい仕事を進めていく上でも更にひとつ上の対応の速さは不可欠です。その辺をもっともっとクリアしながら、今後も当社の仕事をいろんな角度から助けてもらうとありがたいです。

★取材メモ
　「同業」という立場で、お付き合いをさせていただいております。勿論、それだけに見る目も厳しいですがそれによって弊社への刺激にもなっています。１５分というお約束の時間をオーバーしての熱心な弊社へのアドバイス等、ありがとうございました。